隠れADHD
長期化するコロナ禍で、生活や働き方の変化によって
心身の不調を抱える人や“生きづらさ”を感じている人が
増えているようです。
当相談室へのご相談やお問合せ件数も増加しており、
とくに『大人のADHD』に関するご相談は倍増しています。
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大人になってから気づくADHD
ADHD(注意欠如多動性障害)は発達障害の1つです。
発達障害は生まれ持った脳機能の特徴のことで、
遺伝的要因が大きいということがわかっています。
ADHDには「多動・衝動優勢型」「不注意優勢型」
「混合型」の3タイプがあり、その特徴が幼年期から目立つケースと、
大人になってから気づいたり、別の疾患(うつ病など)がきっかけで
明確になるなど、個人差が大きいというのも発達障害の特徴です。
特に、子供の頃や学生時代は何の問題もなく過ごせたのに、
大人になってから感じる“生きづらさ”の原因がADHDに
よるものだと判明したケースを別名『隠れADHD』と言います。
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仕事に影響する脳の管理システム
仕事上のミスやうっかりは誰にでもあることですが、
それが“いつも”だと放っておくことはできませんね。
「仕事に集中できず、すぐに気が散ってしまう」
「いつも仕事の締め切りに間に合わない」
「やるべきことを先延ばしにしてしまう」
これらはADHDを疑う場合の特徴でもあります。
目標を設定して、物事の優先順位をつけ、計画を立て、周囲の状況に合わせて
調整しながら最後までやり遂げる…これを脳の遂行機能といいますが、
ADHDではこの管理システムがうまく機能しません。
コロナ禍で、仕事がテレワーク(在宅勤務)に変わると、
より一層仕事が計画通りに進まなかったり、気が散って集中できなどの
遂行機能不全が明白になることでADHDに気づくことが多いようです。
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刺激を求めるのに忙しい脳
ADHDによる脳の遂行機能不全の原因は、神経伝達物質である
ドーパミンとノルエピネフェリンの不足によるものだと言われています。
これらの不足を補うために、“ドーパミンを刺激する行動”に
絶えず向かうことで、身体的にも精神的にも落ち着きがない(多動)状態に
陥ってしまいます。
つまり、脳が常に“やるべき新しいこと”を探しているということです。
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しかし、これは必ずしもネガティブなことではありません。
他の人には無いような斬新な発想やひらめきに富んでいるので、
高い創造性を求められる仕事には向いています。
また、行動性が高い(ハイパーアクティブ)なので、常に動き回り、
新しい情報や多様な人々に出会うような営業職も向いていると言えます。
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特徴を個性に変えると生きやすい
発達障害についてはマスコミやネットなどでも取上げられることが
多くなり、知りたい情報を得ることもセルフチェックによる
自己判定も可能になりました。
しかし、ご相談者の中には偏った情報に振り回されたり、
都合の良い情報だけを集めて“できない理由”にしている人も
少なくありません。
結果、仕事の成果を得られなかったり、良好な人間関係が築けずに
ストレスを蓄積させてしまい、うつ病や不安障害、パニック障害などの
精神疾患のリスクを高めてしまいます。
常に生きづらさを感じたりADHDを疑う場合は、まずは適切な判定を受け、
自分自身の特徴を正しく知ることが大切です。
特徴を活かすためのライフスタイルや働き方の工夫次第で、
自分らしく生きるための個性に変化させることは可能です。
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◆当相談室では大人の発達障害関する調査・分析・評価を行っております。
“生きづらさ”をひとりで抱え込まずに、
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