メンタルニュートリション

メンタルニュートリションとは、“心の栄養改善”を意味する言葉です。
メンタル不調を回復させるための方法としては、カウンセリングや
各種の心理療法などが一般的ですが、近年、心の健康維持と回復に効果的な
栄養学的アプローチが注目されています。
実際に、当相談室の栄養改善プログラムを受けていただいた方の多くは
気分の安定や自己肯定感の回復を実感しています。

脳内ホルモンと栄養素
例えば、セロトニン(幸福ホルモン)はトリプトファン(アミノ酸の一つ)
から生成されますし、ドーパミン(やる気ホルモン)はフェニルアラニン
(アミノ酸の一つ)が直接の材料です。
また、リラックスホルモンと呼ばれるGABA(ギャバ)の生成には
グルタミン(アミノ酸の一つ)が不可欠です。
これらのアミノ酸類を豊富に含むタンパク質を適切に摂取することで、
物事に対して意欲的に取り組めたり、イライラ感を抑えて穏やかな
精神状態を保つことができます。
いつ食べるか…食事のタイミング
メンタルニュートリションは、特定の栄養素を摂取することだけでなく、
食事のタイミングを意識することでより効果的に作用してくれます。
脳内ホルモンはそれぞれの目的によって作用する時間帯が異なります。
セロトニンやドーパミンは早朝から午前中にかけて生成されるので、
朝食にトリプトファンやフェニルアラニンを豊富に含む食材を摂取する
ことで脳の活動がより活発になります。
また、夕食には精神の緊張を和らげリッラク効果のあるGABAの生成を
促すグルタミンを含む食材が有効です。

ファイトケミカルの効果
ファイトケミカルは、植物が作り出す防御物質のことであり、
人体にも多くの良い影響を与えてくれることがわかっています。
特に、ポリフェノールやフラボノイドと呼ばれる色や香りの成分は、
心身の健康維持に重要な働きを担っています。
リコピン(トマトの赤い色素)やアントシアニン(紫の色素)などの
抗酸化物質が健康に有効であることはすでに知られていますが、
香りの成分とりて、柑橘類に含まれるリモネンや、紅茶や緑茶に含まれる
テアニンはリラックス効果が科学的に実証されているので、
ストレスを感じやすい人には取り入れて欲しい成分です。

★当相談室では、管理栄養士の資格を有するカウンセラーが、
お一人お一人の実情に合わせて栄養改善プログラムをご提案させて
いただきます。ご不明な点などはお気軽にご相談ください。