大人の生きづらさ

人目が気になる、人間関係が上手くいかない、気分が落ち込む、
自信が無い… このような“生きづらさ”を抱えながら
毎日頑張るのはとても辛いことです。
明るく元気に過ごしている人をみると、私の生きづらさは“甘え”なのかと
自分を責めて、ますます生きづらくなってしまう…
なぜこんなに生きづらいのか… 原因は他にあるのか…
生きづらさは“甘え”ではない

生きづらさといっても、人によって様々です。
誰かに相談すると、「気にし過ぎ…」「考え過ぎないように…」と
優しい言葉をかけてくれますが、心が軽くなることはないでしょう。
「気にしないように、考え過ぎないように…」と心がけても、気づいたら
また気にしてる、また考えている…だから苦しい、辛いのです。
そして、この感覚は自動的に沸き起こってくるものなので、
自分の意思ではコントロールできないからとても厄介です。
生きづらさの原因

①生得的特性(生まれつきの癖)
感情や思考には“癖”があります。この癖は脳内ホルモンの分泌と受容に
よってつくられ、遺伝的影響を強く受けます。
以前話題になった、HSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)なども
生得的特性の一例です。他の人が感じないような些細な変化にも
繊細に気づいてしまうことが生きづらさにつながってしまいます。
②愛着スタイル
愛着とは、人との“絆”を育む力のことです。
虐待や貧困、両親の不仲など苦しい環境で育つと、安定した愛着感覚を
育むことができず、大人になってからも他人の顔色をうかがったり、
無自覚な“見捨てられ不安”から、自分の気持ちを抑えて自己犠牲的な
関係しか築けなくなります。
③自動思考と認知のゆがみ
自動思考とは、さまざまな場面や状況でパッと瞬間的にわき起こる
無自覚な思考やイメージのことです。
自動思考には多くのタイプ(特性)がありますが、事実をそのまま捉える
(認知)ことができれば、気分の不調や社会活動(仕事や人間関係)に
負の影響はありません。
しかし、自動思考に偏り(認知のゆがみ)が生じ、否定的自動思考の
傾向が強いと気分が 抑うつ的になり、生きづらさにつながります。
生きづらさを感じたら…

生きづらさを抱えている人は、これまでも試行錯誤を繰り返しながら
その人なりに努力してきていることでしょう。
しかし、一人で頑張り続けるのは難しいことです。
カウンセリングや自分の生きづらさの原因を調査することは、
生きづらさを軽減するために役立つ方法の一つです。
考え方や感じ方の癖、愛着スタイル、自動思考の特性を知ることで、
生きづらさは単なる甘えではないといことを実感できますし、
何をどのようにコントロールすればいいか、具体的な方法を
見つけ出すことができます。
当相談室では、心理学的・科学的根拠に基づく方法で調査・分析・評価
する、『大人の生きづらさチェック』をおこなっています。
チェックシート式で、どなたにも簡単に受けていただくことができます。
詳細は、お気軽にお問合せフォームをご利用ください。