最近、『能力発掘プログラム』を受講する人が増えました。

これもコロナ禍の影響でしょうか?

仕事も生活も、“新しい生活様式”を求められ、“今のままじゃいけない”と

考える人が増えたのかも知れません。

夢を叶えたい、起業(独立)したい、転職したい、自分らしく生きたい…

誰でも一度や二度、“変わりたい”と思ったことがあるでしょう。

そのために自己啓発セミナーを受講したり、いくつものトレーニングを

体験した人もいるでしょう。

しかし、期待通りの成果が得られない、相変わらず変われない、

どうせ変われないとあきらめてしまった人もいるようです。

なぜ、“変われない”のか?

変われない…?

脳のナビゲーションシステム

車やスマホのナビゲーション機能はとても便利です。

『目的地』を明確に入力すれば、方向音痴の人でも確実に行くことができます。

さらに到着時間を設定すれば、その時間に遅れることなく効率的に

道案内してくれるし、たとえ道に迷ってもリルートしてくれるので

安心して進むことができます。

目的地を設定してください!

人の脳にもこれと同じシステムがあります。明確な目的地を設定すれば、

脳が勝手に具体的な行動を促してくれます。

どう変わりたいのか? 

変化した姿や望む生活スタイルをリアルに描けるか?

ここが一番重要なポイントです。

なんとなく変わりたい、今のままではイヤというように

漠然とした変化では、ナビの目的地を「とりあえず何処か」と

設定するようなものですから、スタートさえもできません。

本当に変わりたいのは自分?

変えたいのは自分じゃなくて現実?

目的が明確なら、あとは具体的に行動を起こすだけなので、

おのずと“変化”します。

しかし、“変われない人”の多くは肝心な目的が

不明確なので行動を起こすことができません。

◆受講生A子さん(30代 女性)は、“自分らしい生き方”をしたいと言います。

「どんな時に自分らしさを感じますか?」と質問すると、

「好きな事をやっているとき」と答えてくれました。

「では、好きな事って何?」という質問には、「……???」

A子さんのような人は少なくありません。

“変わりたい”という気持ちは強いけど、どう変わりたいのかという

具体的な姿が描けない。

むしろ“今がイヤだ”という方が正しいかもしれません。

どうなりたいの?

A子さんは、職場の人間関係や仕事のやりがいに不満を蓄積させていました。

しかし、生活を考えるとそう簡単には転職できないし、

他人も変えられない。

ならば、“自分らしい生き方”を意識することで、イヤな現実を‟変化”させて

くれるかもしれないと期待したのかもしれません。

“不満”が“変わりたい”きっかけになることはよくある話ですが、

変わるためには多くのエネルギーを要します。

ところが、“不満”のような負の感情はエネルギー量が少なく、

“変化”の後押しにはなりません。

“変わる”ためには、不満だけでなく希望や夢や期待が必要です。

『意識』よりも『環境』

自己啓発系の書籍やセミナーなどで、

「意識が変われば行動が変わり結果が変わる」

という内容の話を聞きます。

確かに、これまでとは違う意識(思考)を持てれば行動の仕方も変化します。

しかし、現実はそうならないのが “人” です。

たくさんの情報を得て学んで知識を蓄えて『意識』を変えようと努力しますが、

大半の人は、「わっかちゃいるけど…できない」となります。

意識と行動は別?

行動を促すためには環境を変えるのが効果的です。

人は、日常行動の9割を無意識(習慣)に行っているので、

無意識を意識すること自体、とても難しいことです。

しかし、環境を変えてしまえば、おのずと行動も変わらざるを得ません。

たとえば、引っ越しや転職という環境の変化は、通勤経路や行動範囲、

さらには人間関係にも大きな変化を伴います。

乗る電車が変われば見える景色も変わるし、職場が変われば仕事内容

だけでなく言葉を交わす相手も変わります。

それらの変化が脳には新鮮な刺激になり、これまでとは違う思考や

新たな発想(ひらめき)を生み出してくれます。

当たり前を“変化”させよう!

いきなり引っ越しや転職は難しいでしょう。

特に、なりたい自分が明確になっていない場合ややりたいことが

みつからないという人にとってはちょっと無謀です。

まずは、日頃から“当たり前”にしていることを変化させてみましょう

たとえば、寝る場所。

部屋数に余裕があれば別の部屋で寝てみるのもいいでしょう。

部屋を変えるのは無理という人はベッドの位置や

枕(頭)の向きを変えるだけでも脳にとっては“変化”です。

他にも、いつの通勤電車より1本早い電車に乗る。

1つ手前の駅から歩く。

いつものスーパー(コンビニ)じゃない店で買物をする…など。

いつも当たり前にやっている行動を意識的に変化させることで

それまで気づかなかったや見落としていたことに気づくようになります。

変化は未来を創る!

変化は進化の証

多くの生き物は、環境に順応して生き残るために変化を余儀なくされ、

変化できなかったモノは絶滅します。

私たちを取り巻く環境(社会)は、目まぐるしく変化しています。

そのスピードは、かつて多くの生き物が変化に要した数千~数万年という

長い時間とは比較にならないほどの超高速です。

そんな激変する環境だからこそ、人は意識して“変化”を望むのかもしれません。

“変わりたい” そう意識したときから変化は始まってします。

身の回りの当たり前を変化させ、その積み重ねが“成長”となり、

やかで“なりたい自分”に“進化”していくのかもしれませんね

◆当相談室ではさまざまな悩みや問題のご相談をお受けしております。

 また、“なりたい自分”になるための『能力発掘プログラム』による

 サポートを提供しております。お気軽にご相談・お問合せください。